マーケティングのヒント

葬儀屋のマーケティング

とある葬儀に際してマーケティング的観点から
考えたことですが…

人間、いつかは死ぬものですしこればかりは
避けられないことです。

これを読んでいるあなたはまだ自分が
死ぬことについては考えるような年齢では
ないかもしれません。

でも、誰かのお葬式に出たときくらいは
そんなことについて考えますよね。

しかしマーケッター的な視点でいくと、
そこで気になったのは
葬儀屋の集客についてでした。

葬儀業界というのは自動車と不動産以上に
特殊性があります。

自動車と不動産が特殊なのは、
単価が高いためにリピートを狙うことが
ほとんど不可能だという点です。

集客でいちばんお金がかかるのは、
なんといっても新規集客。

だから、通常のビジネスであれば
何度も購入してもらうことで最終的に利益に
つなげていくのがあるべき姿です。

しかし投資用などの目的を除くと、
自動車であれば普通は短くても2年単位、
不動産であれば5年から10年単位になってしまいます。

それでもこれらの業界は、販売する商品の
単価が高いため、常に新規集客のみで
セールスしていても利益が取れる
構造になっています。

そして、運が良ければ
リピートが狙えることもあるでしょう。

しかし葬儀業界はそういうわけにはいきません。
購買のタイミングがいつ発生するかも
不明な上に、買い手から見つけてもらうより
他ありません。

最大の問題は、リピートしてもらうこと、
つまり継続的に利用してもらうことが
不可能だということです。

「またのご利用をお待ちしております」とか
「次回使える割引券です」なんてことは
口が裂けても言えませんね。

冠婚葬祭の費用はケチってはいけないという
信仰や人情に基づく観念もありますから、
それも利用して1回きりの購買で大きな額を
ふんだくる…もとい、請求するのが
葬儀業界というわけです。

いや、構造的にそうせざるを得ないという
事情があるわけです。

さて、
あなたがもし葬儀屋を営んでいたとしたら、
どんな「集客」方法を考えますか?

ぜひ考えてみてください。

葬儀屋のビジネスモデル

これについては葬儀業界もかなり考えていて、
もしかしたらあなたの親族でご高齢の方が
いればやっている方もいるかもしれません。

それは、本人の生前に葬式を受注しておき、
毎月少しずつ費用を積み立てという形で
もらっておく、というモデルです。

「互助会」と呼ばれるもののようですが。

こうしておけば確実に自社で受注できるだけでなく、

・ある程度未来の売上が確定する
・月々一定額を売り上げることができるためキャッシュフローが良くなる
・キャンセルの可能性がほとんどないので、オプションも強気で売れる

などなど、葬儀社側から見て
良いことだらけなわけです。

もっとも、実際は積み立てた金額だけで
葬儀をすることは難しいので、
結局多額を支払わなければならないこと、

また解約ができないことから、
遺族が不満を残す結果になりやすい
というのは問題点としてあるようです。

冠婚葬祭については、
金銭的な部分については目をつぶろう、
という雰囲気になりやすいのも手伝って
あまり大きなトラブルにはならないのでしょうが…。

ここらへんについて詳しく知りたい方は
「葬式 積み立て」
「葬式 互助会」
などのキーワードで検索してもらうと、
より詳しくわかります。

しかし、仮に少々不快な思いをさせたり、
トラブルになったりしたところで、
そもそも最初からリピートは望めない業界
ですから、1回やってもらえさえすれば
利益は取れるわけですね。

ちゃんとリピートしてもらえるビジネスを
している場合は、顧客満足度の低下や
トラブルはもちろん避けたいものです。

ですが、未来の顧客を獲得する、
月々の定額収入を得る、
といった面においては
この葬儀屋式マーケティングは
大いに見習える部分があると言えます。

あなたのビジネスにも
この形式が取り入れられないか、
ぜひ考えてみてください!

ピックアップ記事

  1. SNS集客でまず考えるべきたった1つのこと
  2. Webサイトの活用法〜サービス提供者の顔写真を載せよう〜
  3. ビジネスが注目を集めるために必要なこととは?
  4. 集客のためのブログ記事キーワードの選び方
  5. ブログ記事は要点を1つだけに絞る

関連記事

  1. マーケティングのヒント

    マインドが腐っている経営者の口グセ

    新規集客のシーズンですね〜なんてあちこちで言われだしてますが……

  2. マーケティングのヒント

    ビジネスの「仕組み化」を考えるとき

    あなたは自分のビジネスを大きくしたいですか?ここらへんはけっこ…

  3. マーケティングのヒント

    忘れられるくらいなら嫌われたほうがマシ

    私は個人的に、移動が苦にならないタイプなので、出張が多い仕事は向い…

  4. マーケティングのヒント

    自腹を切って「学び」に投資する

    知識ビジネスを業としている人は、自己投資として情報にお金を使おう、…

  5. マーケティングのヒント

    忙しいのに儲からない、その最大の原因

    ひとりビジネスや小規模ビジネスの場合、やらないといけない細々と…

  6. マーケティングのヒント

    その説明、足りてる?

    出張先にて…今回2泊した宿で起こったことなんですが…。…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

MAIL MAGAZINE

LINE

友だち追加

  1. マーケティングのヒント

    「伝え方」以前に「伝えていない」という問題
  2. マーケティングのヒント

    あなたの商品は、お客の何を解決するのか
  3. マーケティングの基本

    Webサイトの活用法〜サービス提供者の顔写真を載せよう〜
  4. マーケティングの基本

    アクセスアップ=売上アップ?
  5. マーケティングのヒント

    価格を上げるヒント〜需要と供給のバランス〜
PAGE TOP